勾玉の購入を考えておられる方は、ネット通販サイトや、実際のパワーストーンのお店等でご覧になった事があると思いますが、同じ種類の石でできた勾玉でも意外に価格差がある事にお気づきになったでしょうか?
ここではその差がどこから来るのかを解説し、特に実物を手に取れないネット通販での購入の時に参考としていただければと思います。
まずはサイズをチェック
価格差が生まれる原因のひとつ目はその大きさです。
一般的に売られている勾玉は長さが3cmのサイズが多く、当然大きい程高く、小さい程安くなります。
ネット通販での購入時は必ずサイズを確認しましょう
でないと安いと思って買った勾玉が届いてから何かイメージしていたより小さいな…と言う様な事が起こります。
しっかり確認をして下さいね。
なぜ3cmのサイズが多いのか?
身につける(特にネックレスとして)には、この3cmサイズが最適かつ限界サイズなのです。
これを超えると観賞用として持っておく事がメインになり、身につけるには大きすぎて、首からぶら下げたら肩こりするのでは?位の大きさです。
反対に1cmの物はブレスレットの一部やイヤリングとして使用をします。
小さすぎてネックレスのメインの石に使うには不向きです。
2cmの物は小ぶりで余り主張しない感じのネックレスに用いられます。
次は形をよく見て
形? 勾玉の形なんてみんな同じようなものじゃないの? そう思われる方も多いと思いますが、実はこの形が重要で価格に大きく影響してくるのです。
一般的に売られている勾玉の形はおおむね以下の3種類です。
※あくまで一般的なお店で買える形です 実際に出土する勾玉の形は丁字頭、獣型などマニア向けにはそれを再現した物などがあります
ここでは便宜上、逆涙型、現代型、古代型と表記します。
●逆涙型
一番加工が簡単で成形するのに時間が少なくて済む=製造コストが安い→安価で提供が可能
一方先端が細くなっていく形状の為、全体に厚みが少なくボリューム感に欠けます。
●現代型
曲がっているお腹の部分が切削工具の歯を押し付けて作っている為、その部分が不自然にまっすぐになっている。
その部分を人の手で丁寧に削らなくてよい為、製造コストを下げる事ができる。
出土する古代の勾玉は人の手で削っており、この形は現代でしか存在しない為、現代型と呼んでいます。
●古代型
すべて曲線で構成され熟練の職人が丁寧に削って製造されています。
ひとつを成形するのに半日を要します。
当然製造コストは高いので価格も高くなります。
実際に出土する勾玉はこの形も多く、同じ手作りで製造している事から古代型と呼んでいます。
形をよく見ましょう 高い安いは形にも左右されます
いかがでしたか?
サイズの違いに気づく方は多くても、形の違いで価格も違ってくる事をご存知の方は少なく、ネット等でも明確に説明をしている所も余りありませんでした。
またここに紹介をしていませんが、石の質(綺麗さ)や種類によって大きく価格は変わってきますのでご注意下さい。(今回の記事は石の種類が同じで価格差があるのは何故?の気づきにくい点をテーマにしてお話しした為割愛しています)
皆様の勾玉選びの際に参考としていただければ大変うれしく思います。